音源紹介/SBSラジオ

SBSラジオ出演 ③

10月30日(水)

 今日は10時30分からの生収録3回目。 今日も天気には恵まれ気持ちのよい秋晴れとなった。  今回は 男性シンガー→グループモノ→ときたので「女性シンガーでしょう。」という予想を裏切ることなく、 女性シンガー(=Lady Soul と云ってます)  の最高峰 Aretha Franklin を取り上げました。 彼女については、いつかは Soul Seminar でも取り上げなければと思っているけれど、取り上げることが出来ていない大物の一人です。 大物過ぎてどこから切り込もうかと考えてしまい、堂々巡りを楽しんでる?!状態なのです。 今回はそんな彼女の「Respect」という傑作を取り上げました。 彼女はお父さんの有名な説教師 C.L. Franklin 師の娘として1942年に生まれ、音楽一家の中で育ちました。 (C.L.Franklin という方は説教のレコードを60数枚も出しているゴスペル界の大物で、アリサの子供のころから家には、Sam Cooke! Lou Rawles! などのビッグネームが遊びに来ていたそうです。)

 彼女は少女時代からゴスペル・グループの一員としてツァーに出、レコーディングも経験して、18歳の時には大手のレコード会社 Columbia Records  と専属契約を結んでいます。 しかし彼女の才能を読み違えた、ミス・リードなプロデュース(Pops や Jazz系の吹き込み)が続き、才能を開花させるに至りませんでした。

 しかし 1967年 ColumbiaからAtlantic Recordsへ移籍した途端、名伯楽 Jerry Wexler(ジェリー・ウェクスラー) によって Soul Singer としての素質が見抜かれ、’67年から’68年にかけて6曲のR&Bチャート1位曲を連発します。アルバムも好成績を上げ、結局現在までにアリサは20曲のR&BチャートNO.1を持ち、グラミー賞を18回も受賞する、という前人未踏の大記録を打ち立てています。

 誰が何と言おうと Lady Soul No.1 の座、 Queen Of Soul の称号は彼女のものだと確信しています。(∴この巨峰にアタックするのは難しい)

  今日はアリサの2曲目のNo1.ヒットを取り上げました。 もともとは King Of Soul の一人(Kingの候補は複数います。) BigO こと Otis Redding の自作曲として1965年に発売されたものでしたが、それをアリサはより普遍性を持った歌に換骨奪胎して新しい命を吹き込むことに成功しました。 声の切れ味から、煽り立てていくような昂揚感あるつくり、バックの歌を支えるどっしりした音など素晴らしい出来です。 R&Bだけでなく POPチャートでも No.1となってしまいミリオンセラーを記録したため、 Otis がライブの中のMCで冗談交じりに「アリサに盗まれちゃったよ。」 と嘆いているのもわかる気がします。 今日はせっかくなので最後に Otis のヴァージョンも聴いていただきましたが、どちらが好みでしょうか? 今のところ私の周りでは 6:4 でアリサ優勢ですが…。 

   こういった聴き比べも含めてぜひご意見、ご希望をお寄せください。 持っているモノでしたらご希望に沿えるようプログラムします。 少しでも Soul Music に関心を持っていただけると嬉しいです!! 

 画像は「お前は写ってなくていいから、こずえさんだけ載せろ!」という強い希望がありましたので、リクエストにお応えします。 (綺麗だもん仕方ないよな~byツブヤキタイゾー)

SBS ラジオ出演 ②

10月16日(水)今日は台風一過の秋晴れとなりました。
  中村こずえさんは昨日東京⇔静岡2往復で、こちらへ泊まられたはず。朝新幹線動いていなかったもの 大変だなぁ。お疲れ様です。でも声はそんなことは微塵も感じさせない、明るいお声 さすがです。
 さて今日は前回第1回目で King Of Soul "Otis Redding" を紹介したので、Sweet なものをと思い女性にも受けの良いであろう
  ① "First Class" というグループの Coming Back to You
  ② "Curt Darin" の Grown Up Fairly Tale の2曲をチョイスしました。
 この2曲に共通するのは、いづれも擬音入りの Sweet Soul という点です。1曲目は恋人に電話し、「今から君の所へ帰るよ~」と云っている後ろでオペレーターの、「後 何秒で切れますよ、コイン入れてください」という機械的なナレーションが入り、持ち合わせが無かったのか 最後は無情に切れてしまう、というシチュエーションのバラード。
 2曲目は本名をCurtis Gadson というデトロイト周辺のシンガーの作品。裏・表ともSweet ないわゆるダブル・サイダー(両面ともNiceという意味)。 この曲にはシカゴのオヘア空港からロス・アンジェルス空港へのフライトの案内のアナウンスが擬音として使われています。 「大人のおとぎ話」という題名が示す通り、空港で出会った美女への空想(妄想)を曲にした、ドリーミィなソウル・バラードです。
 Sweet Soul の3原則 甘く 切なく やるせない がしっかり守られた傑作です。 
 
 こずえさんにも聞かれたましたが特に”Curt Darin”の方は結構見つけるのが大変なレコードです。今回からレコード・プレーヤーがDenonの放送局仕様のものに変わり、音もよくなったので嬉しい限り。あっ写真撮るの忘れた!! こずえさんのブログにアップしてあるとおっしゃっていたのでそちらを見て頂戴。次回忘れずに撮ってきます。いいプレーヤーでシングル盤かけると音が違って聴こえるね。嬉しいことです。今度の(10月20日開催第74回静岡ソウル・セミナーの告知もしていただけてダブルで嬉しかったなぁ!! 皆さん遊びに来てね。(画像はCDコレクション棚。家もこういうの入れたいなぁ)

SBS ラジオ出演しました ①

10月2日(水)

 SBSラジオ 生出演初日 10時ぴったりに SBS着,スタジオへ向かい,ディレクターO氏に挨拶,レコード・プレイヤーの調子を確認し,レコードをセットしているうちに、中村こずえさん登場。ご挨拶をしてモゴモゴしながらお誕生日お祝いをお渡しし,打合せに入り,他のコーナーの間少し時間があって,あっという間に本番へ…。曲の紹介をしてレコードをかける段になってハプニング発生。 実際の放送ではほとんどレコードは放送局では使わなくなっていることを再認識する。でもさすがはこずえさん、全く動ぜずCMをカット・インしてその間に機器調整し,事なきを得た。今回は初回ということもあり、「King of Soul」=Otis Redding のLive in Europe から 「Try A Little Tenderness」を丸ごとかけたので曲だけで5分強 普通のプロクラムでは絶対かからない尺の長さだが Otis Redding という歌手のすごみが十分に伝わったのではないかと思う。次は何を持ってこようかなぁ…。対比を考えるのなら Sweet Soul がいいかなぁ。番組にリクエストいただけると嬉しいなぁ。でもSoul Music Only だよ!

祝 復刻 Spice?何だこれ?

5月5日(日)
  TSGの "Spice" が紙ジャケットCDで復刻された。 A1とB面が Sweet 系 Soul Fan に支持されているが、Spice にしろ Ultimates にしろ原盤の珍しさで話題になることの多いレコードだ。そんな "Spice" の "Let There be Spice" というLPだが画像をご覧いただきたい。何だこのジャケット同じ女の子使ってるじゃん!というのがこれ、製作費に限りがあったのか、同じモデルの写真を使ってしまったようだ。大手のレコード会社ではまず考えられないこと、マイナーっぽくて面白いね。
もう1枚の気になる内容は Soul ですが、全く違うのでご安心を…。

今日の収穫

1-3 The Originals "Portrait of" Soul 724, A-1、A-3,A-4,B-3
1-3 S.mokey Robinson & the Miracles"For in Blue" Tamla 297, A-2,B-4, B-6
1-3 The Elgins"Darling Baby" VIP 400, A-1,A-3, A-4, B面はカバーも含め駄作なし!
1-4 Jr.Walker & the Allstars"a Gassss" Soul 726, A-1,B-2
1-4 Bobby Taylor & the Vancouvers"Same" Gordy930, 特になし。田舎のバンド
1-4 Bobby Taylor"Taylor Made Soul" Gordy 942,A-2, A-3,B-3を始め良曲多数!
1-5 Staple Singers"Be What You Are" Stax 3015, A-5, B-3, B-4
1-5 Martha Reeves & the Vandellas"Sugar n' Spice" Gordy 944,

1日1枚

2月14日

  今日はチョコレートの日だが、 寡聞にして”レコードの日”があるかどうかは知らない。 このところ音盤紹介をサボっていたのでお叱りをうけるだろう。 今日はもう一つ、私が自分に課している”1日1枚”について書いてみたい。

  レコードの買い方、皆さんはどうされていますか? レコード店・ネット・オークション・ネット通販 などが一般的なところだろう。 私もそのいづれかが8〜9割だ。 昔は郵便で通販カタログが届き、オーダーするという方法が一般的、そのまた前は、レコード屋を駆けずり回って、欲しい盤を探すのが一般的だった。 最近はYoutube等で事前に音を確認出来るから、ハズレも少なくなった。 私は好きなアーティスト・レーベル・プロデューサーなど幾つかの項目に該当すれば、全部欲しくなる方なので、円盤投げに使うしかないような(自分にとっての)カスもずいぶん買った。

  アーティストの名前買いでは、痛い目にも何度もあっている。 タイトル買いも同じ。 ソウルだと信じて買って、フィドル(白人のカントリーで使うバイオリン)から曲が始まって、泣きそうになったことも数え切れないほどある。 そうした失敗も授業料の内なのだ。 そういう買い方をしたおかげ(?)で, レーベルの穴が埋まったり、メチャクチャ レアなものが安く入手できたこともあった。 海外の通販は専門外のものは比較的安く出すことも多かったからね。 今はプライス・ガイドなんかで 売る方も勉強しているから、昔みたいな面白い事も少なくなった。 それでも1日1枚しっかり買っていれば、年間365枚増える。10年で3,650枚かぁ。少しペース・ダウンしないとスペースやばいかなぁ。 つぎはレコード・ハンティングについて書いてみようかな。(写真またアップします!)

SBSラジオ放送で紹介した音源

2012年11月4日(日)昼の12時半からの30分、SBSラジオで「SOUL MUSIC」を取り上げてくれました。

先日、番組の収録をしてきました。

普段あまり電波にのらないようなものもかけました。

またなるべく、レコード時代の雰囲気を感じていただくため当時、U.S,Aのラジオ放送や酒場のジューク・ボックスで使われていた、シングル盤を音源として使いました。

針の音も聞こえたかもしれません。

また、LPやCDにはない、ビビッドな音の躍動感や温かみも感じていただけたかと思います。

今回紹介できたのは次の曲目です。

1. Temptations "My Girl"

2. Terry Huff "That's When It Hurts"

3. Jimmy Armstrong "You're Getting Next To Me Baby"

4. Timi Yuro "When Something is Wrong With My Baby"

5. Sam Cooke  "A Change is Gonna Come"

の5曲です。

 時間の関係でJames Brownなどファンキー系がかけられず残念!

 番組を聞いていただいた方、感想を聞かせてね!番組進行の相手役 山田アナウンサー

ディレクターの藤江さんのおかげでとても楽しく進めることができました。

 有難うございます 感謝です!!

 また DJイベント・ライブでお会いしましよう。

以下、紹介した曲の詳しい説明です

1. は「スタンド・バイ・ミー」とならぶSoulの有名曲。モータリゼーションの真っ只中デトロイトのレコード社「モータウン」(=モーター・タウン)の傍系会社から出された、ザ・テンプテーションズの「マイガール」です。65年初頭に大ヒットし、全米ヒット・チャートNo.1に輝いた名曲です。

 ギタリスト ロバート・ホワイト の弾く印象的なイントロのあと、この曲からテンプテーションズのリード・シンガーとなった。ディビット・ラフィンの声が聞こえてきます。

 タイトな残り4人のバック・コーラスにのせて、“ある曇りの日、俺はオレのお日様を見つけた”    と歌い出される恋の喜びを歌った永遠の名曲です。 当時のビデオ・クリップ(歌番組収録)を見ながら聞くとたまらなくカッコイイ。

2. はテリー・ハフというシンガーの丁度「1」の10年後、75~56年頃の作品「ザッツ・ホェン・イット・ハーツ」。随分甘~くなったと思われることでしょう。

 この手の曲は「Sweet Soul」(スウィート・ソウル)と呼ばれ「甘く」「切なく」「やるせない」の3原則!?が守られている曲ほど評価が上がります。もちろん歌手に力がないとダメだけれどね。

 このテリー・ハフは個人名だけれどバックにSpecialDelivery(スペシャル・デリバリー)というグループがついていて、リードのテリー・ハフとの絡みもあって、曲が盛り上がります。

 随分前に、放送で流したことがありましたが、その時は何件か曲の問い合わせがありましたっけ。 女性好みのロマンティックな1曲です。

3. は「1.2」の対極にある、私が意地でセレクトした曲、ジミー・アームストロングという激辛歌手の激作です。

 この「ユー・アー・ゲッティング・ネクスト・トゥ・ミー・ベイビー」は恐らく静岡では放送でかかったことはないでしょう。

 ワシントンD.C.辺りのシンガーで、シングル盤しか出していない、しかも珍しいものが多いという困った歌手なのです。 

 LPを出すにいたらなかったため我が国ではほとんど無名。この際静岡だけでも知名度を上げてもらいたい。

 じっくり聞いていただいたら、きっと胸に響くはず。先程の「Sweet Soul」に対してこの手の曲は「Deep Soul」(ディープ・ソウル)と呼ばれ、中高年の愛好家の多いジャンルです。

 バックの女性コーラスに励まされ、ジミーちゃんが熱唱します。

4. 唯一の女性歌手登場、ティミー・ユーロさんの邦題「僕のベイビーに何か?」です。

 この曲は黒人男性ソウル・デュオ(2人組)の最高峰サム&ディブのスローの代表作として知られていますが、これをミディアム(中位の早さ)にアレンジして歌っています。

 録音はメンフィスのHi(ハイ)レコーディング・スタジオ プロデューサーはウィリー・ミッチェルということで傑作間違いなしのグレート・シングルです。

 そして歌っているティミーちゃんは白人女性(しかも美女)ということで本当に驚きです。

 西海岸のイタリア系の女性で、両親のやっていたイタリア・レストランで歌い始めたのが歌手への第一歩。

 イヤー世の中広いですねぇ こんな凄い人がいるんだね。

 ナタリー・ウッド(60年代の女優)を清楚にした感じの美人です。

 そしてトリの5. は最近ようよう持ち上げられだしたサム・クックの名作「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」です。 この曲はサム・クックの遺作として、64年12月22日に出されました。 64年12月11日に不慮の事故でなくなったサム・クックの傑作として知られています。

 2008年オバマ大統領誕生時にこの「変化がやってくる」という歌の主題と「ぼくは川のほとりの小さなテントで生まれた」から始まるセンチメンタルな歌詞、サム・クックの歌の素晴らしさがあいまってオバマ応援歌のように、テレビやネットで流れました。ストリングスの流麗なイントロから始まって、サム・クックの熱唱が始まるところなどいつ聞いてもこころにしみます。

音盤紹介

12月29日

  今年の買い納めになりそうな、レコードが届いた。 31日まで配達があれば、まだ届くかもしれないが、一応これが掉尾となるか?

 Alicia Keys - Girl  on  Fire  RCA AK 94182 だ。

 私にしては意外かもしれないが、Mary J とか Macy Gray などと同じように Alicia も出れば買う。 もっとも普段、現在進行形の音楽シーンとは縁遠いのでタイミングがずれてしまうことが多いのだが、今回は予約して買った。とっくに出ているのに予約とはと思われるだろうが、これはビニール盤の2枚組だ。 Aricia のアルバムはCDは1枚も持っていない。 一聴してみたが、前作よりセールス面で初登場1位は取ったものの、3分の1くらいの出荷枚数だったことに表れているように、女性美人シンガーの難しい面が出ているアルバムだ。 一般受けを狙うのだが中途半端、結婚・出産して若者からの支持が薄れる、もっと自分のスタイルを確立しないと、過去の人になりかねない。 その中で私のイチオシは C面1曲目の " Tears Always Win " だ。 最もSoul っぽく、かつ伸び伸びと歌っていて、ぜひシングルカットして欲しい。 売れる ”SOUL SINGER”  が一人くらい居てもいいと思うのだ。 

 このところ、肝心の Soul Music 関連の記事が少なかったので、そちらの話を書いてみよう。 最近復刻ブームで  ”××の10枚組” とか ”×× スペシャル・エディション” とかの名前を冠した 「組物」 と一般に呼ばれる復刻盤の発売が相次いでいる。 たいがい中に1〜2曲 ”未発表曲”や ”別テイク物” が入っていて、マニア心を揺さぶられる。 私も激しく揺さぶられる方で、何度も(何枚も)同じようなLPやCDを買っている。 普通の生活者から見れば 「異常」 に映ることだろう。

 そんな中で、これはスゴイと私ですら思った 「組物」 を3点ほど紹介してみよう。  ちなみに全て ヴィニール=レコードによる発売である。

1. Robert Johnson の Centennial Edition

2. Syl Johmson の Complete Mythology

3. Rojac / Tay-Ster の 45’s × 8枚の Box-Set

先ずは写真をアップしておきます。

1. Robert Johnson  Centennial Edition

 これは2011年が 伝説の ブルーズ・マン Robert Johnson の生誕100年だったのをを記念して出された セットだ。 のっけから Soul ではなく Blues で趣旨が違うだろ! と云われそうだが そうではない! やるならこれくらい徹底的にやるべきだ という見本のような 質・量共に圧倒的な 「組物」なのだ。

内容は,①非常に丁寧な解説書と② Complete Recordings という彼の公式に発売された 29曲 と当時未発表だったテイクや音量チェックのテイクなど15曲を加えた CD2枚組 ③同時期に録音された  トミー・ジョンスン、イッシュマン・ブレイシー、ファリー・ルイス、フランク・ストークス や聞いたこともない名前のアーティストなど34曲の ヴィクター・レーベルに残されたレア(rare=珍しい・まれな)アイテムを収録したCD2枚組 ④ 「The Life & Music of Robert Johnson」というタイトルの DVD ⑤ そして何といっても圧巻は 12枚組の ”10インチ=25cm”のレコードだ。 これは現代でも容易に聞けるように 45回転のヴィニール盤になっている。

 特筆すべきは①のCDの音の良さ。 まるで昨日録音したかのような瑞々しい音だ。そして以前発売された ”Complete Recordings” が公式発売されたテイクと別テイクを並べて編集していたのに対して、今回は公式分と別テイクを分けて編集していて、CD1 にサン・アントニオでのセッション CD2 にダラスでのセッションがまとめて編集され聴きやすくなっている。 そして私のような「異常者=レコードに関して普通ではないという意味です お間違えなく!」の琴線に触れるどころかワシヅカミにする 10インチでの復刻!!!! これを買わずにおらりょうかという セットです。 デルタ(ミシシッピ・デルタ)の暑い風に身を任せられる素晴らしい「組物」です。

上 セット内容 前列 L→R DVD CD 2枚 中段 解説書、10インチ盤

後列 収納BOX(収納Boxが昔のSPレコードを入れるレコードブック形式のため CDとDVDはBoxに収納出来ないのが残念) 後列左は以前発売された ”The Conplete Recordings”(レコード3枚組)

下 10インチ盤、 ターン・テーブル(30cm)よりも小さいでしょ。

2. Syl Johnson  Complete Mythology 

  Johnson姓が続くが、この人はChicago(シカゴ)を中心に活躍している、現役の Blues-R&B-Soul Man だ。 レコードによっていろいろな面を見せてくれる人なので、定型的なくくり方のできない人である。 1936年ミシシッピ州ホリー・スプリングス生まれの76才。 とてもお年には見えない活躍ぶりだ。 娘もデヴューしてるし、レコード会社も経営してるし、ブルーズ・フェスにも数多く出演してるし、現役感バリバリの人だ。 

  このセットは ①詳細な解説書 ②CD 4枚 ③LP 6枚 からなる「組物」だ。 Federal(フェデラル)という ジェームズ・ブラウンのデヴューしたレーベルから Syl Johnson もデヴューしているが、 その時代(1959年)から始まって、One-derful(ワンダフル)、Zachron(ザクロン)といったマイナー・レーベルへの吹き込み(60年代初期〜中期)を経て、自身のレーベルである Twinight (トワイナイト、初期は Twilight のものもある) 1967年〜 あるいは Shama (シャマ) 1974年〜 の彼のレコーディング作品が分類されているという優れた セットになっている。 惜しいのは、契約の関係からか彼の Hi (ハイ) レーベルへの吹込み分が収録されなかったことで、彼の SOUL SINGER としての面が薄れてしまっていることだ。 でも彼のBlues に根ざした R&B/ Soul/ Funk を系統建てて聞けるのは本当にありがたい。 この人の 「Different Strokes」 などという曲は "音作りのカッコよさ " から50〜60ではきかないくらいのヒップ・ホップ・アーティストにサンプリングしまくられ、一時はオリジナルシングル Twilight103は万単位で取引されるほどだったのだ。 ちょっと固めの声で一聴あまりグっとくるタイプの歌手とは云えないが聴いていくうちに良さに気づくタイプの唄い手だ。 また、来日公演(30年以上経つなぁ)のステージで Blues Guiter を弾きまくり、ハープ(ハーモニカのことです。)を吹きまくって Soul Singer シル・ジョンスンを聞きに来た Fan を唖然とさせたというのも懐かしいお話。

 このセットを発売した勇気あるレコード会社は、「NUMERO」(ニュメロ)という U.S. の会社でこれまでにも ”誰がこんなもの買うんだろう?” というような 極極レアな音源を発掘しては発売してきた 「極道レーベル」だ。 モチロン私も持ってもいないし、聞いたこともないようなレーベルを掘り出してきてくれる ”砂金採り” のようなレーベルで、 CD と同時にLPレコードでも発売してくれるので、これまた "ワシヅカミ”状態になってしまい、 追っかけてしまうレーベルなのである。 (内容詳細画像をアップしますね)

画像説明

上段 解説書(初期の ビリーボーイ・アーノルド 等とのセッション風景)と6枚のレコード

中段 CD ( 4枚がLPサイズのケースに収められている)と収納BOX

下段 シル・ジョンスン U.S. シングルス (Twinight盤 は時代によってデザインが変化している)

3. Rojac / Tay-Ster 45RMP Boxed Set

  3番目のセットは、シングル盤8枚組のもの、これは写真で見ていただくと納得されると思うが、BOXがなんともオシャレ、ワニ皮を模した型押しのエンボス仕上げの外箱で、把手のついたキャリング・ケース仕様になっている。

 内容は、60年代後期にニュー・ヨーク、ハーレムで活動していた、Jack Taylor が興した Rojac と 系列の Tay-Ster という2つのレーベルの諸作品を集めたものだ。 ほとんどがオリジナルどおりのストレート・リ・イシュー(復刻)盤なのでそれぞれわかる範囲で簡単に紹介しておくと、

 

① Rojac 118  Big Maybelle  Quittin' time / I can't wait any longer

 '67年作 Rojac / Tay-Ster は Rojacが元々のレーベルで62年〜70年にかけて存続、一旦休止するが 80年代初期に 短期間活動を再開し全部でシングル盤を35枚リリースしている。 Tay-Ster は66〜67年頃からシングル盤を15枚ほどリリースして活動を休止している。どちらも珍しいレコードも多く(何が出ているかさえわからないものもある)今回のリ・イシューはありがたい。 このBig Maybelle という女性シンガーは Rojac の看板歌手で8枚のシングルをリリースしている。

 

② Rojac 122  Third Guiter   Been so long / Down to the river 

 この サード・ギターという変な名前のアーティストは フロリダを中心に活躍し、70年代には フロリダのレーベルからレコードを出している、Snoopy Dean(スヌーピー・ディーン)と彼のバック・バンドがその正体だ。 彼等は3枚のシングル盤を出しているが、それら6曲にボートラ(=ボーナス・トラックの略オマケのことです。)を加えた 10インチ盤も今回この Box Set と同時に出している。

  

③ Rojac 161  Third Guiter  Baby don't cry / Baby don't cry (instrumental)  

 サード・ギターの2枚目 ストレートな復刻ではなく、B面に Kenny Dope(ケニー・ドープ)(ブルックリン出身のHip-Hop DJ・ Producer として有名)のリ・ミックスを収録している。 ソウル・ファンにはあまり歓迎されないだろう。 曲自体ほとんど掛け声だけのレア・グルーブものだし。

 

④ Rojac 6500  Tolbert   I've got it / Lucky man 

  再開後82年のクレジットのあるレコード。会社の住所も移っている。 A面これは出来が良い。 音はモダンになっているが、ミディアムの曲調でストリングス・女性コーラスが配され、十分聴きごたえのある "Tolbert" という男性歌手がしっかり歌っている。 この Tolbert はあの Tolbert か? (何のこっちゃ?) 確認してみます。

 

⑤ Tay-Ster 6011  Little Jewel   I want to / It doesn't matter

    ここからテイ・スターの イシュー分。  これが このレーベルの1枚目として発売されたもので 67年の作品。 A面はノーザン・ビートに乗って軽快に歌われる曲 B面はけだるく歌われたスロー 線の細い女性歌手で取り立てて褒めるところもないなぁ。

 

⑥ Tay-Ster 6020  Chuck-a-Luck & the Love man   Whip you / Are you experience 

   これも訳のわからない アーティスト名が付いているが、北部を中心に60年代に活躍していた Little Charles という人の変名と云われている。 確かに声は似ているので確度は高い。 A面の軽快なノーザン・ビートの出来がまずまず。 結構ダイナミックな歌い方をする人で、ミディアムからアップの曲での出来が良い。 

また字数制限オーバーのようなので別表になります。

⑦ Tay-Ster  6025  Chico and Buddy   Thing call the Jones / Can you dig it

    これは全然知らないアーティスト。 A面はとらえどころのない曲 ノーザンとも云えず レア・グルーブのくくりになるのかなぁ。 ノベルティタッチの曲で間違いなく売れてはいない=枚数が世に出ていないので ”レア” であることは確かだ。 つねづね思っていたので書いてしまうが、 レア・グルーブというのも怪しいジャンルだ。 SOUL でもそうだが、出来が悪くて売れなかったので 流通せず、今になって珍しいから値段が何万もする ”レア盤” と、 出来は良かったが プロモーション不足などの理由で当時売れず、現在 ”レア盤” になってしまったものとを、しっかり峻別すべきと考える。 ただ珍しいからというだけで無駄なお金を遣うことがないようにしたいものだ(自戒を込めて)。 このレコードもオリジナルが出品されればイギリスあたりのオークションで何百ポンドも値段が付くだろうけれど、私はいりません

 

⑧ Tay-Ster 0003  Love Star and Taylor   Damn Sam the miracle man / Give me another joint 

   これが8枚目最後の1枚だが、レコード番号も全然違うし、会社の住所もミシガン州デトロイトになっている。レコード番号が0003なので、過去に出された可能性もあるが、今回が初リリースの可能性も捨てきれない。 A面・B面ともミディアム〜アップの曲にダーティな男性ヴォーカルが乗る どう聞いても60年代末あたりの曲で、当時出されずにいて、近年か今回、お蔵入になっていたものを引っ張り出してきた感じが強い。

 

 これで今回の3種類のSET物の紹介は終わりだが、これ以外にも  今度 セミナーで取り上げる 「Sam Cooke」 の持っていた 「Sar レーベル」CD Box など愛情あふれた Set モノは数多くある。編者の愛情が深いほど出来上がりの素晴らしい「組物」ができるので、アンテナをしっかり張って、これからも自分にとってのお宝をゲットしていきたいものだ。 写真をアップしておきます。

上段 Box外観  内側を覗いたところ まだまだ入る  45’s×8枚

下段 中に Rojac のロゴをあしらった黄色のスリップ・マットが2枚

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